第15章 VS魚人
「はっ!!おいなまえ!!今…!最後に食ったメロン…!!何かのってなかったか?」
「お前のその両手の肉はなんだよ。」
もぐもぐと口いっぱいに骨付き肉を頬張りながらよってきたルフィ。しかも両手にもいっぱい肉を持ってらっしゃる。
「え?“生ハムメロン”のこと?」
「“生ハムメロン”!!?それはどこに!?」
「えっと…」
サンジが持ってきてくれたやつなので、私は場所が分からない。
「さぁなー、村全体が立食パーティーだからな。どこから持ってきたかな。」
「探してくる!!」
「あいつ食いっぱなしだぞ。」
「ルフィのお腹は底なしなんだよ。」
ルフィはサンジの話を聞くとどっかへ走っていってしまった。肉をもって。確かにゾロの言うとおりだ。宴が始まってからもう結構立つのに、ルフィはスピードが落ちることなく食べ続けてる。
「さてと、腹ごしらえはすんだ。おれはレッツナンパだーーっ!!!」
そしてサンジはハートをいっぱい飛ばしながらどっかへ行ってしまった。ナンパね〜、サンジは結構イケメンだから何人か相手してくれる人いると思うよ。さてと、私はどーしようかな。
「ゾロはどうする………え、寝てる。」
問いかけて振り向くと、ゾロはすでに寝ていた。えー、嘘でしょの○太くんかよ。早いよ寝るの。とりあえず中心へ行ってみようかな。あんまあそこから動いてなかったし。中心へ近づいてくると、声が聞こえてきた。
「えー、おれ様が!!魚人の幹部を仕留めたキャプテ〜〜〜ンウソップだ!!歌います!!!」
えー、なにやってんのあいつ。台に乗ってスピーカー持って目立ってる。みんなもウソップに注目してやんややんやと声援を送ってるし。ノリがいいんだな、うん。
結局あのどんちゃん騒ぎは朝まで続いて終わった。私達はもう船にいる。そろそろ次の島に行かなくちゃいけないしね。
「あっしらはまた本業の賞金稼ぎに戻りやす。兄貴達にゃいろいろお世話になりやした。」
「ここでお別れっすけど、またどっかで会える日を楽しみにしてるっす。」
ヨサクとジョニーともお別れとなった。なんだかんだ色々と関わってきたからなんか、寂しい。
「そうか、元気でな。」
「「兄貴達も。」」
私達が最初に船出するみたいだ。またいつか会えるといいね。