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異世界人の冒険

第15章 VS魚人


宴が始まった。ナミはドクターのところに入れ墨消してもらうって言っていないし、また男陣と一緒にいるわけだが…みんなめっちゃ食べるんだよねぇ。ルフィなんか、私がせっかく取ってきた食べ物を取ってくし…まぁ取るたびにサンジに蹴られてるんだけど。

「なまえちゃぁ〜ん!!美味しそうなメロン持ってきたよ〜!!」

「えっ!!?メロン!!?メロンなんてあるの!!やった!ありがとサンジ!!」

メロンなんて久しく食べてなかったからちょっとテンションあがってしまった。…て、あれ?

「………なんで上に生ハムのってるの?」

「なまえちゃん知らないのかい?これ、“生ハムメロン”っていう食べ物なんだ。」

「生ハムメロン………」

えー、ちょっと不思議。生ハムなんてのらなくてもメロンは美味しいのに、なんでわざわざそんな食べ物作ったんだろう。

「食わねぇならおれが食おうか?」

目の前でお酒を煽ってたゾロがそう言った。ゾロは最初の方から食べ物そんなに取らないでお酒ばっか飲んでた。それでも酔ってないってよほど強いんだなぁ。

「やだ!食べる!!」

はむっ、とメロンを口に含む。……なにこれ。

「……うんまぁ〜〜……♡」

思ったより美味しい…てかかなり好みの味だった。生ハム独特の味はメロンの果汁で消されていて、いい感じにマッチしていたのだ。こりゃ食べるスピードが早くなるよねぇ。

「………はは、」

「…ふっ、」

ふと顔を上げると、2人が微笑んで食べる私を見ていた。サンジはまぁ分かるとして、なんでゾロまで笑ってるの?

「……え、何?」

「いんや、別になんもねぇよ。」

「は??」

ゾロ、それ全然答えになってないよ!何もないのに笑う?

「なまえちゃん、すっげぇ美味そうに食べるんだな。」

ほら、サンジの方がちゃんと答えてくれる…って、え?美味しそうに食べる?いや美味しいから顔に出てるだけなんですけど…

「かーわい♡」

「んえっ!?」

私の顔を除きながらデレデレと顔を崩してそういうサンジ。え、嘘でしょ?私なんかに可愛いなんて言葉はちょっともったいないよ…せっかく幸せに食べてたのに、凄く顔が赤くなったせいでそれを紛らわす為にガツガツと食べなくなっちゃったじゃないか。
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