第15章 VS魚人
「おい!なまえはおれが守るんだ!!」
「あ…ルフィ!!さっきはよくも飛ばしてくれたな!!?」
「ししし!わりぃ!」
「こんっのクソ船長!!いいもん!私はルフィに守って貰わなくてもサンジがいるもん!」
「え……」
「あ、なまえちゃん、大胆な♡」
「ルフィ…振られたな。」
とりあえず腹が立ってたのでサンジに抱きついて見せると、ルフィは少しガッカリしたように肩を落とした。サンジは嬉しそうに私に腕を回してたけどね。
「うぎゃあああああっ!!」
ココヤシ村にゾロの声が響く。宴をやってくれるみたいなんだけど、まず最初にみんなの治療が先だ。ゾロとルフィは村のドクターのもとへ行って治療を受けてる。
「まだやってるぜ。」
「そりゃそうだ。全治2年だと、普通なら。」
「それで動くんだからイカれてるぜ、あいつ。」
「…そういえば、何でゾロはあんな怪我してんの?アーロンじゃないでしょ?」
だってあれは切り傷だ。剣士はハチがいたけど、あんなやつにゾロが斬られたとは思えない。
「あぁ、あいつはミホークってやつに斬られたんだ。」
「…ミホークって、“鷹の目のミホーク”?七武海の?」
「?なまえちゃん、知ってんのか?」
「知ってるよ、そのくらい。ルフィがあんなんだから、私がしっかりしないとって海に出る前に色々勉強したんだから。」
「へ〜、しっかりねぇ…」
「あー!いま絶対しっかりしてないって思ったでしょウソップ!!」
ちろっ、とこっちを見て頭の上に腕を持っていってリラックスモードに入ったウソップに覗き込む。
「そんなことねぇよ!!」
「いやいや、私は騙されないからね!」
立ってウソップと目を合わせようとどんどんウソップに近づくと、観念したのかウソップがため息混じりに言った。
「はぁ〜…分かった分かったおれが悪かったよ!だから離れろ!お前距離近えんだよ!」
「え〜…」
ぐいっ、と押されてしまった。隣のサンジはなんか羨ましそうに見てるし。そんなに近づきたければ近づけばいいのに、ウソップに。