第14章 ナミの涙
「あんた達が何をしようとアーロンの統制は動かない。」
「だれだ?」
「ナミの姉ちゃんだ。」
「ンナ!!…ナ!!ナミさんのお姉さま♡さすがお綺麗だ〜〜〜♡」
さっきの私と反応違うくないですかサンジさん。まぁいいけどね、私そんなに可愛くないし?ナイスバディじゃないし?…ちくしょう。
「無駄ってのはどういうことだ?」
「お願いだからこれ以上この村に係わらないで。いきさつは全て話すから、大人しくこの島を出な。」
過去編来るなぁこれ。知ってんだよなぁ…
「おれはいい。あいつの過去になんか興味ねえ!!散歩。」
「散歩ってお前っ!!話聞かねぇのか!?」
「うん、いい。」
ルフィはスタスタと村の方へ歩きだしてしまった。ナミの過去に何かあろうと、ルフィは知ったこっちゃないんだろう。という私も知ってる話をもう一度聞くわけもなく。
「私もいいや。」
「おい!おめぇもかよ!!」
「うん、だってナミの過去を聞いたところで…ねぇ?それに、ルフィがとりあえず何か問題起こさないように見張ってなくちゃ。」
じゃあね、って手を降って(サンジだけ手を振り返してくれた)ルフィを小走りで追っていく。
「ねぇ、待ってルフィ!私も一緒に散歩する!」
「お、お前も来たのか。いいのか?」
「うん、いいや。私も別に興味ないしね、ルフィと散歩の方が楽しいし。」
興味ないわけじゃないんだけどね。まぁそこはいいや。
「ししし!お前と一緒って久しぶりだな!」
「確かに、仲間増えてから二人でゆっくりすることあまりなくなったもんね。」
ルフィと他愛ない話をしながら歩いてたら、村に出た。何か騒がしく、村の向こうからやってくる…海軍の一行が通っていた。ルフィをとりあえず道の端に寄らす。
「!」
ルフィも驚きの表情をしていた。まぁこんだけ多くの海軍がいるもんね。さすがのルフィもそりゃ驚くか。てか、なんでゲンさんが道案内してるんだろう。海軍が去ってからルフィはこう言った。
「………なんであのおっさん、頭に風車さしてんだ!!!」
「そこかいっ!!!」
着眼点違いすぎんだろ、海賊なんだから後ろの海軍に目をつけなよ。