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異世界人の冒険

第13章 4人目


「ちょ、ちょっと待って!私は旅のものです!…大きな声が聞こえてきたから見に来ただけなの…!」

「……本当か!?」

「ホントホント!私が強そうな人間に見える?」

だから剣をどけてくれないかな、意外に怖いんだぞこれ。怪しみながらも剣を置いてくれた男の子に目線を下げてゆっくりと話す。

「えっとね、君。鼻血出てるから、治療したいんだけど…座ってもらえる?」

「……!!い、いらねぇよ!!」

「あ、ちょい!……あー、行っちゃった。」

やっぱり恥ずかしかったかな?知らない人に手当してもらうなんてさ。まぁいいや、手間はぶけたし…あ、そうだナミ。ナミがアーロンパークに入ってから少し時間がたってしまったけど大丈夫だろうか。弊の角からそーっ、と覗いてみる。

「オウ同志達よ、仲間が帰った!!宴の準備だ!!」

「うおおおおおおおお〜〜〜〜っ!!!」

あらら、なんかもう終わっちゃったみたい…海の至るところから魚人が出てきて、ナミのお帰りパーティが始まってしまった。これ、どうしよう…一旦船に戻るか?………戻ってみるか。

……あれ、船までの道のり忘れちゃったぁ。村まで来たんだけど、あそこの家、入り組んででわかりにくいんだよねぇ。とりあえずフラフラしてみたら、つくかなぁ…



あはは、一周回ってきちゃったぁ。さっき森に行っちゃったんだけど、また村に帰ってきちゃったみたい。

「てめぇだったのか、3日前剣を所持してた野郎ってのは。」

…っおっとぉ。ん〜?アーロンさんがいるわ。宴は終わっちゃったのかなぁ?私が島を一周歩いてるうちに終わっちゃったんだろうなぁ。
あんなにいた村の人達は全員家の中に入っちゃってるし、魚人いっぱいいるし。…あ、でも1人いる。とりあえず関わりたくないし魚人怖いし、家の裏に隠れることにした。…今日隠れてばっかりだなぁ私。

「あぁそうだ。あんたの支配下じゃあコレクションも認められんのか。私はもともと武器を眺めるのが好きなんだ。」

「あぁ困るね。武器は邪念と暴力しか生まれねぇ!!平和を害する一番の原因になる。おれ達の支配下には20の町村がある…“反乱者”は困るんだ、管理者としてな…大港町“ゴサ”は反乱した町として他の町村への見せしめに消した!!!“奉貢”を払えなかった失態はおれ達への反乱を意味するからだ!!」
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