第13章 4人目
「ジョニー、これ何?」
「あぁ…そいつあ賞金首のリストですよナミの姉貴。ボロい商売でしょ?そいつらぶっ殺しゃその額の金が手に入るんす。それがどうかしました?」
ナミが手に取った一人の人物。いや、人ではない。これは…
「おいやへぇぞ!!!あの野郎大砲でこっち狙ってやがる!!!」
「「「何ぃ!?」」」
ウソップを焦った声で思考がかき消されてしまった。それより、確かに大砲がこっちへ向いていた。船を沈める気か、卑怯なやつだ。
ドゥン……!!
「撃ちやがったぁ〜〜〜!!!」
「ン任せろ!!!」
ルフィが飛んできた砲弾へ向かっていった。
「おいルフィ何やってんだ!!?」
そっか、ウソップは知らないんだっけ。そりゃ慌てるわな。
「ウソップ、大丈夫だから。」
「大丈夫って何がだよ!!大丈夫じゃねぇだろあいつ死ぬぞ!?」
「大丈夫大丈夫、死なない死なない。」
「はぁ!!?」
「ゴムゴムの…風船っ!!!」
「「「なぬーーーっ!!!」」」
ウソップ、ジョニー、ヨサクの3人が驚いて目をむく。まぁそりゃそうか。見た目はただの人間だもんね。誰が悪魔の実を食べてるかなんて分からないか。
「返すぞ砲弾っ!!!」
ドゴーン!
「どこに返してんだバカッ!!!」
バラティエの最上階のところに砲弾は当たってしまったのだ。あーあー、やっちゃった。
「………よし、見てみぬふりだルフィ!」
ウソップがそういう。が、ルフィはきっと正直者だから謝りに行くのだろう。と、思ってたらあっちからお出迎えしてくれた。コック達が撃ったやつは誰だと騒ぎ出したので、ルフィが正直に名乗り出て、連れて行かれた。
しばらくして戻ってくるかと思ったが…なにやらモメてるのだろうか、全然帰ってくる気配がしない。
「遅ぇなルフィ…雑用でもさせられんじゃねぇのか、1ヶ月くらい。」
「海軍のせいにしちゃえばよかったのに…バカ正直なんだから。」
「見に行くか!メシくいがてら!!な!」
「随分嬉しそうに提案するねぇ、ウソップ?」
「そりゃあそうだろ!海上レストランだぞ?行っときてぇじゃねぇか!」
「…………それもそうか!よし、行こう!」