第13章 4人目
「そういやらてめぇら2人見たことがある。政府の機関によく出入りしてるよな。」
さっきまで隠れてたのに、出てきた2人にフルボディは反応する。結構知れてんのね。
「確か…小物狙いの賞金稼ぎ、ヨサクとジョニーっつったか…ついに海賊に捕まっちまったのか?」
小物狙い…それは有名ではないのかもしれない。
「おーおー、ヨサク。喧嘩売ってきやがったよあの兄ちゃん。」
「小物狙いとは聞捨てならねぇな。1ベリーの得にもなりゃしねぇが、あの世間知らずを黙らせる必要があるぜジョニー。」
「「思い知れ、海軍のヒヨッコがぁ!!!」」
2人共剣を構えて敵船に乗り込んでいってしまう。やめときなよ、海軍に手を出したら、あんたらが賞金首になっちゃうよ。…と、思ったがそんな心配はいらなかったようだ。
「「か…か…紙一重か…」」
ボロボロになって帰ってきたのだ。
「お前らやっぱすげぇ弱いんじゃねぇのか?」
「い…いや、なかなかやるぜあいつ。」
「さすがのおれ達も紙一重だ。」
「…紙一重の意味わかってる?全然紙一重じゃないじゃん。」
「何やってんだよお前ら。」
クソボロの二人を見て、さすがのルフィも呆れたようだ。その時、海軍の方から高い女の人の声が聞こえてきた。
「んもうフルボディ。弱いものいじめはそのくらいにして、早く行きましょ。」
「あぁよし、そうしよう。運が良かったな海賊共。おれは今日定休でね。ただ食事を楽しみに来ただけなんだ。おれの任務中には気をつけな。次に遭ったら命はないぞ。」
そう言ってるやつほどあまり強くはないんだよねぇ。きっとルフィの敵ではないはず。そう思って何気なくジョニー達を見ると、奥へ隠れてたナミがジョニー達の懐からばら撒かれている賞金首リストに手を伸ばしていたのを見た。