第13章 4人目
数日後…
「着きやしたっ!!!海上レストラン!!ゾロの兄貴!!ルフィの兄貴!!ウソップの兄貴!!ナミの兄貴!!なまえお嬢!!」
「なんで私がアニキなのよ…」
室内にいたナミがそう愚痴るが…
「いやいやナミ、私のほうがおかしくない?なんでみんな兄貴、姉貴なのに私だけお嬢なの!?おかしいよね!?」
「知らないわよ、お嬢の方がなんかおしとやかじゃない。」
「なんか仲間はずれみたいでやなんだもん…」
「そういうところがお嬢なんじゃないの?それより、甲板に行くわよ。」
「え?え、何、何よナミ!」
ナミの言葉が引っかかるが、甲板へ出た瞬間にどうでもよくなってしまった。目の前に見えたのは魚の形した大きな船。海上レストラン、バラティエである。
「どーーっすかみなさんっ!!!」
「でっけー魚っ!!」
「うわーっ」
「ファンキーだなおい!!」
「派手な魚!」
みんなが見惚れてる時、隣からすーっ、と船が通りかかった。何だろう、って見ると…MARINの文字が刻まれた旗を掲げる…あれは
「か…海軍の船だ…!!」
「え?」
私の声に反応したみんなが船を見る。ジョニー達は瞬時に隠れた。この野郎どもめ。
「いつの間に…!!」
「まさか…撃ち込んじゃこねぇだろうな……」
ウソップ同様、ちょっと怯えて海軍の様子を見ていると…誰か中から出てきた。
「見かけない海賊旗だな…おれは海軍本部大尉“鉄拳のフルボディ”。船長はどいつだ、名乗ってみろ。」
フルボディ…確かに右手の拳に鉄が埋め込まれていて、あれで殴られると結構痛そう。
「おれはルフィ。海賊旗はおおとい作ったばっかりだ!」
「おれがウソップだ。」
「何しゃしゃり出てんの。あんたの名は聞いてないよ。」
ウソップがルフィの後に続いて名乗っていた。なんて図々しいやつだ。しかも聞こえるか聞こえないくらいかぐらいの声量だし。