第11章 ゴーイング・メリー号
「ん。」
現れて3人が慌ててる内に催眠を仕掛けるジャンゴ。しかし残念、もうお前の催眠は理解しておるのよ!ナミからもらった手鏡で、(女の子なんだからそのくらい持っときなさい!!って言われたので、バックの中にinしたもの。)をジャンゴに向ける。見事にジャンゴは催眠にかかって夢の中〜。
「さぁ今のうちに…カヤちゃん。少し触るね。」
石が白く光ったのを確認して額に触れる。やっぱり…白く光ると癒しの力、青く光ると水の力が作動?するらしい。さっきのナミの方の怪我を直したのも、納得が出来る。
「具合はどう?熱下がった?」
「…え、えぇ…少し楽になりました…けど、何を?」
「んー…治癒能力を使っただけ。」
不思議そうに尋ねるカヤに、適当に説明をする。とりあえず熱さえ引けば、何か危なくなったら自分で逃げることはできるだろう。
「おっと、それ以上動くなよ?動くとお前の首が吹っ飛ぶぜ。」
「あ…」
畜生しまった…こいつ寝たフリしてやがったのか。首元にキラリと光るチャクラム。この切れ味はナミで実証されている。刃物だしやばいよね。動けないでいると、森の奥から声が聞こえた。
「そこまでだっ!!!催眠術士っ!!!」
「ゾロっ!」
「くらえ!!必殺“火薬星”!!!!」
ウソップが遠くから打ったパチンコ玉がジャンゴの顔面に当たって爆発した。パチンコ玉にそんな威力があったっけ…と思ったが、よくよく考えると爆薬を入れたウソップお手製の玉があるんだったと思いだした。とにかくも、これでジャンゴは倒せたわけだ。あっちでルフィがクロを倒せているといいけど…なんて、倒せてないとこの先進めないわけだから大丈夫だと信じてるよね。…それより気づいてないフリしてたけど、胸がズクズク痛むんだよね。ゾロにちょっと背負って帰ってもらおうかな。
「……ゾロ、…っ」
「!…おいっ、」
ガクン、と足が立たなくなって、地面に手がついた途端血を吐いてしまった。…なんだこれ。全然痛くなかったのに、またお腹が焼けるように痛くなってきた。
「ごめ、ゾロ……おんぶ…」
意識はあるが、また動かなくなってしまったのか。これは厄介な体質を得てしまったかもしれない。
「おま……おい、おいっ!!」
そこで私の意識は途切れた。