第11章 ゴーイング・メリー号
「ケッ!!手間かけさせやがってガキの分際で!!」
崖の下へ蹴り飛ばされてしまった。ゴロゴロと転がり落ち、ジャンゴの足元辺りまで降りてしまったようだ。
「死んだか。」
ごめん、実は死んでない。死んでもおかしくない大深でではあるけど、なんとなく思った。今、石が白く光ってる。これが、私を守ってくれる光なんだなぁって思うんだ。この光がある限り、私は死なない。その時
「「「「「うっぎゃあああああああ!!!!」」」」」
海賊達がこっち側へ吹っ飛んできた。
「何だ今の手応えのねぇのは。」
「知るか!これじゃ気が晴れねぇ!!」
あ、この声は…やっと来たのか。ルフィとゾロ。もう少し早くきてほしかったなぁ。そしたら私もこんな大怪我することなかったのに。なんて、ちょっと見苦しいね。
「ナミてめぇ!!!よくもおれを足蹴にしやがったな!!!」
「ウソップこの野郎!!!北ってどっちかちゃんと言っとけぇ!!!」
「……何だあいつら…」
二人ともそれぞれに文句を言ってる。ここに来て一番最初に叫ぶことがそれか。
「お……お前らこんなに強かったのか…!!」
「うん。」
「あんた達おっそいのよ、来んのが!!」
「てめぇがおれを陥れたんだろうがよ!!」
「あれは事故よ。仕方ないでしょ。二人共落ちるより一人でも助かったほうがいいじゃない。」
「じゃあお前が落ちろ!!」
「だいたいなー!!北とか北じゃないとかそうゆうのでわかるわけないだろ!!」
「何ぃ!?お前自信持って真っ先に走り出したろ。」
「あれは何となくだよ何となくっ!!」
おい四人とも…言い合うのはあとにしてもらえないかな。先に海賊ぶっ飛ばして貰わないと困るよ。