第71章 クマ再び
「シャッキー、あれがあったろ。」
「ええ、一枚あるわよ。」
「私もフダツキの身なのでな。41番GR(グローブ)からどこかへ移動して作業すると思う。」
「これって…ビブルカード!!」
「ほう、知っているなら話は早い。」
エースからもらったし、ナミもローラに説明してもらったしね。新世界で流通しているものらしいし、ここまでの道で新世界からやってきた人達と会わないと存在すら分からないかもしれないものだもんね。
「コーティング作業には3日貰おう。」
「3日もかかるのか!?」
「命を預かる作業だ。それが最速。」
「それじゃ3日間はサバイバルですね。ヨホホホホ!!恐い!!!」
「3日後の“夕刻”と決めようか。私はその時何番GR(グローブ)にいるかわからんが、ビブルカードの導く先でコーティングを済ませ君達を待っている。“魚人島”への海中航海に備え、必要な物を買っておくといいだろう。」
3日か…海軍大将が上陸してるこのシャボンディ諸島で生き残る。それがどんなに難しいことかなんて想像しなくても分かる。まぁ同じ最悪の世代の人達を盾に使って、隠れて逃げて…なるへく戦わなければいけるだろうか…
「ルフィちん達、本っ当にありがとね!!」
「ホントだよオイ~~!!」
「おれの為に大変な事になっちまってゴメンな~!!お前らには感謝しきりだ。魚人島へはおれ達が案内するから安心しろ。3日間海軍に気ィつけろ!!」
「3日後に会いましょう。見送りに行くわね。」
「相手は『大将』だ。誰か死なねェ様にしねェとな!!」
「縁起でもねェ事言うなよてめー!!!」
「ハチ、安静にしとくんだぞ!!」
「3日か。」
「そうだ私、死んだフリしてましょう。」
誰か死なないようにか…相手は海軍大将、その可能性はゼロではない。怖いけど…こんな困難いつもみんなで切り抜けてきた。大将がなんだ、私達なら3日間サバイバルなんて生き抜いていけるはずだ。
「――まさかこんな所で海賊王の船員(クルー)に会えるとは、驚いた………」
「ん?」
レイリーさんとシャッキーさん達と挨拶して別れたあと、フランキーがそう呟いた。