第3章 石田治部少輔三成の病
翌日、文の書き方を習いに三成君の部屋に行った
「おはよう、三成君。」
部屋に入ると、寝癖がついたままの三成君が書簡をまとめていた
「うふふ、寝癖がついてるよ。直してあげるね。」
そう言って髪に触れる
三成君の匂いがする。
近くで見ると、その美し過ぎる横顔に見とれてしまう
ふと、目が合った
いつもの笑顔ではなく、真剣な眼差しを浮かべた男の表情だった
髪に触れていた手を捕まれ、小さな口づけを手の甲に落とされる
「以前からアミ様が他の殿方と仲良くするのを見ると、胸に魚の骨が刺さった様にチクチクしていました。
アミ様が私に近づくと、お祭りの太鼓の様に心の臓が連打を始めます。
・・・そして今、アミ様が私に触れた瞬間、鷹が兎を狩るがごとく貴女を捕まえたい衝動に駆られました。」
「(*´-ω・)ン?ごめん三成君。何を言ってるのか解らない。」
「私にも解りません……。家康様は成長期による喘息と仰りました。
秀吉様は本の読みすぎによる副作用の胃もたれだと。
光秀様は発情期のヒヨコがとり憑いていると。
そして政宗様は日光浴が足りないせいだと仰ていました。」
なんか、みんな適当に言ってる気がする
「だっ大丈夫だよ。きっと鉄分が不足してるだけだから、ほうれん草を食べたら治るよ♪」