第1章 ☪︎ いつまでも(沖田総司)
『ねぇ、総司さん
私にもしもの事があれば
貴方が私を……ーー』
そうどこか悲しげに呟く君は
今にも消えてしまいそうだった
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新選組に女隊士として入隊した彼女は
とても腕が立つ子で近藤さんがぜひと
新選組に入隊した
彼女は僕の一番組の副組長となる
それもあってか、僕達の仲は急速に縮まった
しかし、運命とはとても嫌なもので
あの事件は唐突に起こる
皆が寝静まる夜
千鶴ちゃんと桜ちゃんの部屋から
物音と声がした
その物音は普通のものではなく
何か争う物音と男が苦しげに叫ぶ声
「血、血だ、血をよこせぇぇぇえええ!!」
『千鶴ちゃん、下がって!!!』
何かあったに違いないと
皆が2人の部屋へと急いだ
2人の部屋に急いではいると
血に飢え、血に狂った羅刹と
斬られた所が悪かったのか
血を流す彼女の姿があった
土方「おい!大丈夫か!」
千鶴「わ、私は大丈夫なんですが桜さんが……っ!」
土方「おい、てめぇら!逃がすんじゃねぇぞ……!」
藤堂「わかってるって!!」
僕達は刀を抜き、羅刹に応戦した
どうにか羅刹を倒したあと僕は
すぐ彼女に駆け寄った
「桜ちゃん、大丈夫…?」
『ごめんなさい、少しドジっちゃって…』
見たところ傷は深そうだった
このままでは命を落としかねない
山南「すみません、私の監督不行届です
……沖田君、桜さんを奥の部屋に
運んでいただけますか?」
土方「……おい、山南さん
何をするつもりだ?」
原田「おい、まさか"あれ"を飲ませる気じゃ……」
山南「それは彼女がきめることですよ
私は無理強いをするつもりはありません」
このままじゃ、彼女が命を落とす事は
誰が見ても明白だった
なら、生きるか死ぬか
彼女自身が決めるのは1つの権利なのかもしれない
いや、僕が生きていて欲しいからかもしれないな
山南さんに言われた通り奥の部屋へ
彼女を運んだ
そっと床に寝かせ頭を撫でた
後は山南さんに任せることにした
そして、彼女は
変若水を飲むことを選択する