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パンひとつ分の愛を【ONE PIECE】

第7章 トラ男とパン女の攻防戦




何度も問題を出され、答えを間違えるたびにお預けを食らう。
頭にも身体にも正しい回答を覚え込まされて、ムギのキャパはとっくにオーバーしている。

「あぅ……ッ、ん、んん……ッ」

「(a+b)3の解き方は?」

「a3+…3a2b+……ん、3ab2+b3……ふぁ……ッ」

「正解。やっと覚えられたか。」

聞き飽きた問題をスムーズに答えれば、ようやく合格をもらえた。
朦朧とした意識の中でも答えられたのだから、それはすなわち、きちんとした知識として身についたということ。

「公式さえわかっちまえば、解くのは簡単だ。あとは焦らずじっくり解けよ?」

「あ、あ、わかった、からぁ……ッ」

そんな先生みたいなセリフはいいから、早くこの疼きを止めてほしい。
知らず知らずのうちに腰が揺れ、指が挿入されたままのそこに愛撫を乞う。

焦らされ続けた蜜壺はおびただしい量の蜜を漏らし、三本に増えたローの指を容易に飲み込んでいた。

ノルマをクリアしたムギにご褒美だとばかりにローがキスを落としたが、欲しいのはそれじゃない。

切ない欲求を声に出さずとも、ローは正確に理解していて、埋め込まれた複数の指が容赦なく動いた。
それまでの焦らしに焦らした動きではなく、ムギを絶頂へ導くための動きで。

「ひぅッ、あ、あ、あー……ッ」

ばらばらと指を動かされたら、留めようもない快楽が途端にムギを襲う。
なにかを漏らしてしまいそうな衝動を堪え、与えられる快楽に縋り、意思とは関係なく濡れた粘膜が収縮する。

「俺も早く、ご褒美をもらいてェもんだな。」

「あぁ、ん、ふあぁ……!」

切実なローの願いは夢中になったムギの耳へは届かず、未だ乙女の秘膜を守ったまま、呆気なく絶頂した。



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