【うたプリ】My only prince.【R18】
第6章 この胸のドキドキ隠せず〘翔〙※
『どっち頼もうかな…って、翔ちゃん聞いてる?』
「あぁ、聞いてるぜ」
『本当にー?』
そうやって天音は頬を膨らませる。今は雑誌を見ながらネットでどの服を頼もうか俺に相談してるんだけど、天音はマジで何でも似合うし、これ以上可愛くなってどうするんだ?と本気で思うけど、天音本人には一向に分かってもらえない。
『で、どっちがいいと思う?』
天音が見せてきたのは黒が基調とされた大人っぽいコーディネートと、白いシャツに制服を彷彿とさせるようなコーディネート。
正直なところ、まっっじでどっちでもいい。
言い直すなら、どっちも良すぎる。どっちも天音に似合いすぎてる。
「いや、マジでどっちでもいいと思うぜ?」
『ねーもう面倒くさがってない??』
「ちげーって!!」
『うーんでもどっちもかわいいよね〜、どうしよ』
なんなら今着てるラフなルームウェアだって世界一似合ってると思う。天音のためにつくられたんじゃねーかってくらい。
「そんなに悩むことか?何着てもかわいいぜ、お前は」
『翔ちゃん…恥ずかしいんだけど…』
「だーっ!いちいち照れんな!!こっちも照れんだろ!!」
へらへら笑う天音が絵に書いたように無防備だったから、俺は天音との距離をぐっと縮めた。