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【うたプリ】My only prince.【R18】

第5章 このままキミを〘レン〙






『はぁっ、んぅ…ちょ、レンくん?』

「俺はいつだってレディのことを独り占めしたい」

『うん?でも、そんなこと面と向かって言われたら恥ずかしくって…』

「レディは可愛いよ。すごく。魅力的な女性だ。」

『ちょっとレンくん…!』



レンくんは私の髪を撫でながら、優しい声でそういうものだから、ドキドキしちゃってしょうがない。



「…ここからは俺の勝手なわがままの話なんだけど…聞いてくれる?」

『うん』

「ありがとう、レディ」



レンくんはまた優しく私の髪を撫でた。



「男はいつだって、好きな女性の前では格好つけていたいものなんだ。わかる?」


レンくんの、言葉の中にある甘えを見つけた時、私はとても嬉しくなる。頼られてるんだな、というか、私にしか見せない部分なんだろうな、なんて思ったりして。


『だからちょっとご機嫌がななめになられているの…?』

「ははっ、そんな風に見えるかい?」


きっと私が落ち込んでることに気づいたからだ。


「…まあ、そうだね。天音の前では、余裕たっぷりの神宮寺レンでいられなくなる時があるのが悔しいんだ。天音は悪くない。気にしないで。」


私から見れば、そんなレンくんはとても愛おしくて仕方がないのに。


『…そんなレンくんのこと、いちばんそばで見ていたいって思っちゃうの、嫌かな…?』


「…全然嫌じゃない。天音には、俺の弱い部分も目を逸らして欲しくなくなったよ。俺だけを見てて。」



レンくんは真っ直ぐ私の目を見てそう言った。






fin.
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