【うたプリ】My only prince.【R18】
第4章 君しか許されない〘トキヤ〙※
横を向けばトキヤが寝ている。セットのされていないサラッとした髪と白い肌が、月明かりに照らされてすごくキレイ。今日は仕事がぎっちり詰まった1日だったらしいから、きっと疲れてるんだろうな。なんて思いながら頬を撫でた
それに比べて私は今日も会社でミスしちゃって、もはや上司も呆れきっているようだった。思い出してまたため息が出る
『…なんでトキヤは私なんかと…』
無意識に口から出た言葉だった。
すると、隣で寝ていたはずのトキヤは私の方に向き直り、
「教えてあげましょうか」
と言って私の唇にトキヤの唇を押し付けた
『トキヤっ?いつから起きてたの…?』
「最初から寝てなどいませんよ。寝つけずにいるあなたの横で、平気で私も寝つけるはずないでしょう」
わ〜めちゃくちゃ恥ずかしいな…トキヤのこと撫でてたのも完全にバレてたのか
「それはそうと先程のセリフ、聞き捨てなりませんね」
『ああ…あれは、その』
「なんです?」
『…完璧で何でも出来ちゃうトキヤが、ミスばっかでみんなに迷惑かけてる私なんかとなんで付き合ってくれてるんだろって』
「…天音、それは本気で言っているのですか?」
『本気だけど』
「あなたは何にもわかってませんね」
トキヤの叱る時の口調で、トキヤはそう続けた。そんな厳しい言葉とは裏腹に、突然甘い舌使いで私の唇を攻め始めた。