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Deep Blood ーラブヴァンプー
第4章 つもりに積もったチリは、華となるか、凶器となるか。
「………言ったでしょ、怒ってるんだよ」
感情のコントロールも出来ないなんてガキじゃあるめーし、なんて咲の嫌味が聞こえてきそうなもんだけど。
イライラする。
身体中の血液が暴れてるみたいだ。
「…………ごめん、やっぱり送ってく」
「ぇ」
「このままいたらたぶん凛にまた酷いことする」
「………」
『もう、好きじゃない?』
凛、否定しなかった……な。
野菜スープの匂いだけが、漂う中。
怒りでどうにかなる自分を必死で、抑えた。
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