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Deep Blood ーラブヴァンプー

第4章 つもりに積もったチリは、華となるか、凶器となるか。


「なに?凛」
「………こんなの、死んじゃうっ」
「死なないって。俺が凛を死なせるわけないでしょ」


やだ。
こんなのほんと、拷問。



肌に擦れた衣服がもどかしい。
柔く触れる翔琉の指先がもどかしい。
少しでも足を動かしただけで、呼吸にあわせて胸が動くだけで。
衣服に擦れた肌がジリジリと熱を生み出す。



「言う気になったら助けてあげる」



息が出来ない。
熱くて。
思考回路が回らない。



「お願い翔琉。布が擦れて辛い……っ、手首が刺すように痛い……っ」
「大丈夫だよ、アザひとつ残さないから。凛の体に傷なんてつけるわけないでしょ」


頭上に伸ばされた腕に、冷たい翔琉の指先が触れる。


「翔琉……っ」
「うん」
「これ、外して……っ」



「凛」




冷たい指先が、腕からこめかみ、頬を通って首筋まで降りてくる。
そのまま胸の先端まで降りてくると、指先は動きを止めた。


「イっちゃいそう?」


服の上から触れられてるだけなのに、指先が先端をつまみあげ、ふー、っと息を吹き掛けられれば。
ビクンと仰け反る体。

「今イったら後々辛くなるよ?イってもやめるつもりはないし。ってか始まってもないんだけど」
「…………ぅ、っぁ」
「どこまで我慢できる?凛」



こーゆー時の翔琉、本気だ。
本気で怒ってる。
柔らかな口調に、優しい指先。
だけどその優しい口調と指先は、あたしを容赦なく追い込んでいく。




「ほんと、こんなときまで頑固だね凛。どうなっても知らないよ?」



「━━━ひぅ!?……っぁあっ」




ボタンが外されて肌が外気に触れる。
下着がずらされて胸の先端に翔琉の舌が這い、吸い付かれた、瞬間。
片方の指先はカリカリと引っ掻くように先端を弄ぶ。


「……っぁあっ、あ、は…っ、や、っぁあっ」


一気に駆け上がった沸点は、身構える時間さえ与えてくれずに、そのまま勢い良くあたしを絶頂まで導いた。
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