第3章 マネージャー、やらないか?
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辛いつらーいスポーツテストも何とか終わり、あとは帰るだけだった。
西松「明石さん」
『んー?何?西松君』
西松「本当にマネージャーやってくれるの?」
『あー、なりゆきでね。まぁ赤司君にも言ったけど、やるからには全力でやるつもりだよ。それに…』
それに、虹村先輩に早く認めてもらいたいし。
西松「それに?」
『ううん!何でもない!』
西松「そっか。多分明石さんは3軍か2軍担当になると思うよ。確率は2分の1だけど、一緒になれたらいいな」
『そうだね!もしそうなったら、一緒に頑張ろうね!』
西松君と別れ、帰宅準備をする。こうやって放課後のんびり帰るのも、これで最後か。
ていうか
『虹村先輩とは一緒に出来ないのか…』
虹村先輩は主将だし、絶対1軍なんだろうな。西松君の言う通り、きっとルールも分からないあたしは3軍、良くて2軍担当だろう。
『…虹村先輩と一緒にやりたかったな…』
虹村先輩と一緒に…
…ん?
んん!?
なんでそんな事思ったんだ、あたしは!そりゃ知り合いがいた方がいいけど、何で虹村先輩限定なんだろう…
『…ま、いっか』
考える事が嫌いなあたしは、それを無視して家に帰った。
明日から、マネージャーになるんだ。