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神様の悪戯

第2章 もう1人の…


「ちゃん、虹村さんと知り合いだったの!?」

『桃ちゃん、先輩の事知ってるの?』

「バスケの世界では有名な人だよ!いいなぁ…」



あたしは桃ちゃんに昨日の事を話しながらトイレに向かった。桃ちゃんは納得してくれたみたいで、やっぱり優しいね!なんて言ってた。

ほんと、虹村先輩は優しい。




教室に戻り、友達と一緒にいろいろな話をしながらご飯を食べた。そしてHR。テストの結果が返ってくる。



内藤「じゃあテスト返すからなー。まずは…あかし」

「『はい』」

内藤「…あー、すまん。男の赤司の方だ」



あ、そうだった。あかしは2人いるんだった。赤司君はガタリと椅子を引き、テストを受け取る。



内藤「よく頑張ったな。満点だ」

「ありがとうございます」

内藤「それに比べて…女の明石」

『はい』



テストを受け取り、点を確認すると見事に50点代ばかり。よかった、平均もこれくらいでしょう。




内藤「何喜んでるんだ。ちなみに平均は83点だからな」

『まじでか!?』

内藤「同じ"あかし"でも大違いだな。赤司を見習え」

『…どっちの"あかし"か分かりませーん』

内藤「無駄口を叩くな。ちゃんと復習しとけよ」

『…はーい』



くそう、平均以下か。皆どれだけ頑張ったんだよ。あたしは制服のポケットに入っている、虹村先輩からもらった飴をキュッと握った。



内藤「じゃあ次は学級委員を決める。誰か立候補いるかー?」


そんなもの、いるわけないじゃないか。
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