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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第5章 標的01「幼い覚悟と出逢いと別れ」


私は特注のグローブを嵌めると超死ぬ気モードに成って襲撃したマフィアを片っ端から倒していく。

「隼人!?」

「ッ!?」

ビアンキの声に振り返るとマフィアの一人が彼を捕らえて銃を突き付けて居た。

私は瞬時にソイツの懐に入ると銃を蹴り飛ばして次いでにドカッと踵落としを食らわせて沈める。

パンパンッとマフィアを片付けた彼女に向かってオレは言う。

「凄いですね! 彩さんは!」

「っえ!?」

私は驚愕しながら隼人を見る。

オレは目を煌めかせながら話す。

「貴女の様なお人がマフィアのボスになればこんな事は2度と起きないでしょう?」

彼の言葉に私は頷くと言った。

「……そうね。でもそれを成し遂げるのは私じゃなくて……貴方よ、隼人」

その言葉にオレは驚愕すると言う。

「っえ!? オレがですか!? そんな馬鹿な!?」

私は言う。

「そうね。今は信じられないかもしれないけど…貴方は先の未来で自分の命を

預けても良い尊敬する大切な人と出逢うのそしてその人と仲間と共に革命を起こすんだよ」

ふわりと風が吹く。

オレには何故かその光景が見えた。

自分以外の数人の顔と姿が見えないが確かに自分は尊敬する人と仲間と共に前に進む姿が…。

オレは言った。

「やっぱり彩さんはすごいお人です! オレ、頑張って強くなっていつか

尊敬する方と彩さんのお2人を守れる男になります!」

彼の言葉に私は微笑むと言う。

「フフフ…楽しみにしてるね。隼人」

「ッ!」

オレはその笑みと姿が今は亡き母の姿を見たのだった。



その数日後、私とシャマルは共に本部へ戻る。
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