第5章 標的01「幼い覚悟と出逢いと別れ」
翌朝から私は一人で大空のアルコバレーノのアリアと接触して、少しだけ彼女の短命を引き延ばしたり、他のアルコバレーノとも出逢ったりしてアルコ達との繋がりを作った。
でもリボーンだけは止めている。
だって相棒が向こうから来るから待ってなさいって言うからね。相棒がそう言うなら私はそれに従うだけだもん
それから1年の月日が経った。
こっちへ来て学校に通いながら1年半年を過ぎた頃、自分の力が制御出来ずに私は落ち込んで居る。
そんなある日に私の元へ9世がやって来た。
「ッ!? お爺ちゃん!?」
驚きを隠せなかった私。
9世は話す。
「久方ぶりだね彩花ちゃん。君の活躍は本当に素晴らしいよ。
息子の心を救ってくれた事……心から感謝するよ」
私は首を振ると言う。
「いいえ…私は当然の事をしただけ…2人が歪み合うのは私も彼も望んでいない。願うのは
末長く2人が仲が良い親子で居てほしいかったのに…」
9世は言った。
「あれは君のせいではないよ。あの子が自ら望んでした事だ。あの子もそれは分かっているよ」
ポタポタッ、私は涙を流す。
9世は泣く私を優しく抱きしめながら話す。
「今日は君に会わせたい者が居てね。彩花ちゃんは大切な人たちを守る為に強くなりたいと言ったね?」
9世の問に私が頷くと微笑みながら言う。
「フフフ…なら良かった。彼が君を強くしてくれるからね」
9世はドアの方へ顔を向ける。
「っえ? 彼って?」
あれ? 相棒が何かを囁きかけてる。待ちに待った彼が来たって…
内心で呟きながら私は9世に沿ってドアの方を見た。
「ッ!?」