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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第5章 標的01「幼い覚悟と出逢いと別れ」


昼下がりにシャマルは隼人と共にバルコニーに居た。

あ、もしかしてあの技を見せるのかな?

私はジーッと見ていると彼が紙飛行機を飛ばし、そしてシャマルがミニボムの飛ばした飛行機にそれぞれ命中させる。

「すげぇ!!」

彼は目を煌めかせて居た。

その姿を微笑ましく見ている私。

すると相棒が警告して来た。

今夜のパーティーに注意…かぁ…

そして事が起こったのは夜のパーティーの時だった。



私は橙色の髪飾りにドレスを着て居た。

何故か周りの視線が集まってるなぁ…。まぁ…確かにどこぞのお偉い所の娘的な感じだよね

シャマルは言った。

「似合ってるぜ。彩」

ビアンキも頷きながら言う。

「とてもステキよ。彩」

2人の褒め言葉に私は微笑みながら言う。

「フフフ…ありがとうシャマル、ビアンキ♪」

ふと私は彼の姿を探した。

「あれ? 隼人は?」

「あっちよ」

ビアンキはピアノのある方へ指差す。

彼はピアノの前に座って居たが何も引かずに座って居た。

私は瞬きすると彼の側に歩み寄ると言う。

「……弾きたくないなら止めて良いんだよ?」

「ッ!?」

オレレは驚愕すると彼女を見た。

(コイツ……日本語話せたのか…)

内心で驚いていたオレ。

私は言った。

「ピアノは今の自分の気持ちが音色に成って現れると以前友人から聞いたことがある。だから嫌々で弾いてしまったら

折角の貴方の腕が下がっちゃう…だから嫌なら止めて良いんだよ?」

その言葉にオレは言う。

「不思議な人だな…あんたは」

私は瞬きした。

「え?」

オレは言う。
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