第5章 標的01「幼い覚悟と出逢いと別れ」
『ショーだと?』
訝しい表情をするD。
ボゥッ…、私は内の炎を両手に集め、目に当て、そして両手で短い髪を梳いた。
すると瞳は漆黒からオレンジ色へ黒髪からハニーブラウンに変わり、そして超死ぬ気モードに成ってやるとDは驚いた表情をして言った。
『ッ!? ま まさか!? 貴様はジョットだと!?』
私は笑うと言った。
『フッ…久しいなD……否、怨霊に囚われし憐れな者と呼ぼうか…お前がやった事は許されぬ事だ。覚悟しろ! D!!』
構える私にDは舌打ちすると話す。
『ッチ! 邪魔が入りましたがこれぐらいで良いでしょう。またお逢いしましょう。……憎きジョット!』
Dはそう言うとサアァ…と霧となって消える。
私は死ぬ気モードを解くと真へ駆け寄った。
真は言う。
「君は本当にⅠ世だったんだね」
真の言葉に私は苦笑いすると話す。
「アハハ…この髪と瞳は生まれ持ったモノですが親が身を隠す為に黒に染めてくれたんです」
真は言った。
「そっちの君の方が美人で綺麗なのに勿体ないな」
真のお世辞に私は話す。
「…/// こんな時にお世辞は止してください。傷は何とか治しましたがちゃんと治療を受けてください。
その…奥さんは……守れなくてごめんなさい」
真は首を振る。
「いや、アイツも分かっていたから気にすることはない……ありがとう。それとこれを君に託すよ」
それはコザァートの血―罪が入った封筒だった。
私は驚愕すると言う。
「ッ!? 何言ってるんですか真さん! これはボスである貴方自身で炎真くんに渡してあげないと!」
真は首を振ると言った。