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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第4章 標的00「復活の始まり(後編)」


「それでもお節介が出来るのは良い事だ。私も長くトップを貫いては居るが初めはお節介など知らなかったからな」

「え?」

その言葉に私は唖然とした。

9世は続ける。

「ガナッシュ達守護者も初めは強面ばかりだったが今では優しい表情を見せれる様になった」

私は言った。

「それってお爺ちゃんのお陰ででしょ?」

9世は頷くと言う。

「あぁ…それもあるが彼らにも子や孫が居るからなだから余計だよ」

「成程ね」

私は納得した。



夕御飯前に戻った彼女にオレは慌てて駆け寄ると言う。

「彩ちゃん!? あんまり遅いから心配したよ! 体の具合は大丈夫?」

彼の問に私は苦笑いすると言った。

「アハハ…ツナってば過保護過ぎよ……でもありがとう…心配してくれて」

と微笑む彼女にオレは言う。

「当たり前だよ。……彩ちゃんは俺が守るって決めたんだから」

彼女が切ない表情をしているとオレは瞬きをし、首を傾げる。

「彩ちゃん?」

私は言った。

「そうだね。……でもそれは私じゃないよ」

最後の方はボソッと呟く。

「え?」

彼女の言葉に瞬きをするオレ。

ツナが守るって決めるのは私じゃなくて京子かハルなんだ。だから……私を選んだら意味がない

私は言う。

「ちょっと疲れたから部屋で休むね」

私はそう言って自分の部屋に向かった。
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