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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第4章 標的00「復活の始まり(後編)」


ドオオンッ…、部屋の壁が爆破されるとそこには9世達が居た。

「助けに来たぞ! 彩花ちゃん!! ッ!?」

家光は叫ぶと驚愕した。

「「ッ!?」」『『ッ!?』』

9世達も同様だった。

そこにはオレンジ色に燃える炎の獣が居た。

『グルルゥッ!!』

獣はこちらに気付くと唸り声を出す。

オレはその獣を見て叫んだ。

「ッ!? 彩ちゃん!!」

「ッ!?」『『ッ!?』』

家光達は目を見開いて居た。

9世は言う。

「綱吉君……まさかあの獣が彩花ちゃんなのか!?」

その問にオレは頷く。

「そうだよ! 彩ちゃんとっても苦しいってっ痛いって言ってる! お爺ちゃん! 父さん! 彩ちゃんを助けて!」

ツナの頼みに9世達と家光は頷く。

『行くぞ皆!』

『『Si,BOOS!』』

9世の掛け声に守護者達は頷いた。

『俺達も行くぞ!』

『『はい!』』

同じ様に家光の部下も頷く。

ツナはオレガノと言う家光の部下と共に側を離れる。

全員が獣に攻撃するが全て防がれ返り討ちに合って居た。

「ハァ…ハァ…ハァ…! くそっ! 1発も当たらねぇ!」

家光の言葉にオレは拳を握りしめた。

(オレに……彩ちゃんを救える力が在れば…!)

[彩花を……彼女を心から救いたいと……願うか? 大空の再来の子よ]

「え!?」

オレは驚愕して辺りを見たがオレガノさん以外誰も居なかった。

ふと服の内側に在る物が煌めいている。

「ッ!?」

(えぇ!? 彩ちゃんから預かった指輪が光ってる!?)

オレは内心で驚愕する。

[お前に問う……救いたいと願うか?]

その言葉にオレは言う。

「救いたい!! 彩ちゃんが笑ってくれるなら俺は何だってやってやる!!」

オレからの答えに相手は言った。
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