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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第4章 標的00「復活の始まり(後編)」


オレは言った。

「オ…オレもその一人に入ってるから」

その瞳には強い覚悟と微かだが死ぬ気の炎が見えていた。

「綱吉君も共に連れて行こう」

「ッ!? 9代目!?」

家光は驚愕しながら9世を見た。

オレは9世を見上げながら言う。

「お爺ちゃんはオレの言葉……信じてくれるの?」

ツナの問に9世は方膝を着き、目線に会わせ、頷くと言った。

「あぁ…今は綱吉君が彩花ちゃんを見付ける道標だ。どうか私達を彼女の元まで導いておくれ」

9世の守護者達は唖然としていた。

オレは頷く。

「うん! オレがみんなを導く!」

みんなはツナの笑顔に一時の安らぎを感じた。



一方で本部から連れ出された私は誘拐されたマフィアによって人体実験をさせられていた。

「ぐあああぁーーっ!?」

痛い痛い痛い体が引き裂かれるみたいに痛い!!

部屋に彼女の悲鳴が響いた。

『なんと!? まさか初代の血をこの娘が持っていたとは…この娘を兵器とすればボンゴレなど恐れるに足らず! フハハハハ!』

侵入者は高笑いしていた。

Ⅰ世は言う。

[彩花! 今のままではそなたの肉体が保てなくなる! 力を[しないわ!!]…ッ!?]

その答えにⅠ世は驚愕する。

私は言った。

[ツナに…必ず助けに来てねって伝えたから……だからっ こんな所で負ける訳にはっ…]

ドクンッ体の奥底で何かが弾けた。

「ッ!? ぁぁ…あぁっ!! ああぁーーっ!!」

私は目を見開くと絶叫した。

ゴオオッ…と体から膨大な炎が噴出する。

『『何だ!? いったい何が!? うわあぁーっ!?』』

炎はその場に居た者達を燃や尽くす。
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