第2章 プロローグ2「やって来たあの世界、でも何で最初から難題!?」
ゴポポ…、気泡の音と自分自身が液体の中に居る事が分かった。
目を少しだけ開くと数人の白衣を着た数名の研究者たちが居た。
「No.182の状態はどうだ?」
「先程漸く安定した所です。しかし何故容態が急変したのかは未だに不明で
他の実験体にも同じ事が起こらなければ良いですが…」
研究者たちは私について話してるみたい。
「そうだな…漸く見付けた器としての逸材たちだ。此処までよく成長したものだ」
「我々の研究の成果ですね」
「そうだな…」
器? まさか実験体? ……私、実験体の子として転生したの!? と言うか他にも居るって!? 何だか嫌な胸騒ぎがしてる。しかも予感までしている。まだ体が動かせそうにないし……どうしよう〜(汗)
内心で焦って動揺していた時だった。
[……お前は誰だ?]
意識空間で声をかけてきた相手を見て瞠目する私。