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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第4章 標的00「復活の始まり(後編)」


3人はこの少女は壮絶な覚悟でここに来た事に感心した。

9世は言う。

「なら、私は君が此方に居る間は全面的なサポートをすると約束しよう」

私は一礼すると言う。

「ありがとうお爺ちゃん」

家光は言った。

「彩花ちゃん、流石に9代目をお爺ちゃんと呼ぶのは…」

私は瞬きすると言う。

「何で? だってお爺ちゃんはお爺ちゃんでしょ?」

「「ッ!?」」『ッ!?』

3人は愕然としたが9世は笑いながら言った。

「アハハハ! お爺ちゃんか! 以前もそう呼んでくれていたからな。

彩花にそう呼んでもらえて嬉しいよ」

2人は9世がこんなに笑った所は初めて見たのか唖然としていた。

私は言う。

「早速だけどお爺ちゃん、私からお願いがあるんだけど聞いてくれる?」

「「ッ!」」『ッ!』

3人は彼女の年相応の甘えん坊に心をいぬかれた。

(((可愛すぎる!?)))

9世は言う。

「お願いとは何かな?」

首を傾げるお爺ちゃんに私は決意の眼差しで言った。

「私はこれから空季彩花ではなく……『ジェラール・アーリアとして活動します。

それでボンゴレは後方支援を、チェデフにはバックアップをお願いしたいの』」

「「ッ!?」」『ッ!?』

その言葉に3人は驚愕し、9世は顔をジッと見ながら言う。

「此方の世界に身を置くと言う事は表の者と稀にしか連絡を取ることが出来なくなるが本当に良いのかい?」

私は頷くと泣き顔に近い微笑みで言った。

「うん。だって彼が好きになるのは私ではないから…それを曲げたら彼の未来が崩れてしまうから」
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