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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第4章 標的00「復活の始まり(後編)」


「さっき言った俺の上司の部屋さ。向こうも今は忙しいから動けねぇんだ」

私は家光の部下を一瞥した。

この2人はいつも行動を共にしている人たちね。バジルくんが居ないのはまだ任務に出られないからか…。うん。あの知識だけは何とか改善をしておかなきゃ、死んでも死にきれないわ!

私は内心で決意する。

ふと家光が歩みを止め、私は両開きのドアを見上げた。

家光は言う。

『家光です。9代目、空季彩花を連れてきました』

『…入りなさい』

室内から男性の声が聞こえた。

『失礼します』

ガチャッと家光はドアを開けて中に入る。

校長室?の2倍大きな部屋の奥に机の上にある書類に何かをしては左側の束に重ねている短髪の白髪に白髭を琢磨えた現ボンゴレ9代目ボス 9世(ノーノ)ことティモティオが鎮座していた。

側には9世の雲の守護者であるビスコッティが私をジッと見ている。

みんな更に老けたわね〜…

9世は手を止めると家光を見て、そして私を見て少し微笑むと立ち上がってその前に来ると片膝を着いて視線を合わせた。

「『ッ!?』」

それには2人は驚いている。

9世は言う。

「遥々日本からようこそ…可愛いお嬢さん」
私はその言葉に少し微笑むと言う。

『フフフ…お久し振りですね……9世。

と言っても貴殿方は私の事を覚えていないでしょうから今、掛けた封印を解きますね』
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