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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第4章 標的00「復活の始まり(後編)」


ヒュンッ、ヒュンッ、ヒュンッ…、連続パンチを私は相棒と動体視力で避けつつ、お返しとばかりにナックルのお腹に向けてドカッとストレートパンチをお見舞いする。

[ぐはっ!!]

ナックルはドサッと倒れた。

私はハッとすると言う。

「ッ! ナックルさん!? 大丈夫ですか!?」

私はナックルに駆け寄ると体を起こす。

ナックルは苦笑いしながら言った。

[アハハ…情けない。まさかここまで強いとは究極にすごいな]

ナックルの言葉にⅠ世は言う。

[ナックル、それは本当か?]

Ⅰ世の問にナックルは頷く。

[あぁ…この子が咄嗟に力を加減しなければ俺様は消えていただろう]

Ⅰ世達は愕然とする。

目の前でまだ彼を心配しているこの少女が既にナックル以上の力を持っていたのだ。

Ⅰ世は言った。

[彩花、暫くは此方での修行は控えよう]

「っえ?」

私は瞬きをしながらⅠ世を見上げる。
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