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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第3章 標的00「復活の始まり(前編)」


そこに晴の守護者ことナックルが来ると言う。

[なら体を動かしながらやった方が究極に覚えやすいぞ!

俺が相手になってやるから遠慮せずに来い!]

[え!? それは…ッ!?]

私は瞬きなしながらアラウディを見て息を飲む。

彼は邪魔が入ったのが気に食わなかったのか怒りのオーラを放っている。

ギュッと私は無意識にアラウディの服の裾を少し引く。

[ッ!]

アラウディはハッとして彩花を見た。

まだ刺激が強いので流石に体が震え上がって居たのを見て苦虫をかなり噛んだような顔をし、片膝をついて、頭を撫でながら言う。

[……ごめんね。怖い思いをさせたね]

撫でられた私はフッと体の力を抜いたおかげで震えも止まった。

アラウディは言う。

[…あのバカは思いっきり殺っちゃって構わないから]

私は瞬きしながら言った。

[っえ!? いいんですか?]

その問いにアラウディは頷く。

[うん。あのバカは簡単には倒されないよ。強度なサンドバッグだと思えばいいよ]

ナックルがなんか無茶苦茶な言い方されてるなぁ…まぁ…アランを怒らせたのだから自業自得だけどさ…(汗)

[わ 分かりました]

私は顔を引きつりながら内心で呟くと頷いた。
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