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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第3章 標的00「復活の始まり(前編)」


何故かって? 相棒が危険信号を出してるからだよ!!

私は内心で叫んだ。

家光は言う。

「ツナ、お前も彩花ちゃんを見習ってシートへ座って、シートベルトをしろ」

「はぁ〜い」

家光に言われてあちこち見ていたツナは情けない返事をするもちゃんとしていた。

そうこうしている内にジェット機は発進して離陸する。

窓から地上が見えた。

戻って来れないかもしれないけれど、朝焼けに染まる町を見つめながら私はいつの間にか眠りに就く。



精神世界で私は目を瞑って、内にある死ぬ気の炎をコントロールをしている。

雲の守護者ことアラン・ディーニ―通称アラウディが付きっきりで指導と簡単な護身術を教えてくれた。

本当はかなり優しい人だった事は絶対に本人には言わない。だって言ったら危ないよって相棒が警告してるからね!!

アラウディは言う。

[……君はのみ込みが早くて助かるよ]

アラウディの言葉に目を開いて苦笑しながら私は言う。

[アハハ…そんな事ないですって貴方の指導がちゃんと行き届いているからですよ]

アラウディは少し頬を赤くすると言った。

[……/// まぁ…ね。次は炎を各部位に維持出来る様にする訓練だよ。

これを修得出来れば、例えリングや武器が無くても戦えるからね]

[はい!]

私は頷いた。

一瞬、アラウディが照れたのはスルーして置こう。

でも私的にはメチャメチャ可愛いこの人! クーデレ頂きました!! よっしゃあ〜やる気倍増だぁ〜!!

内心で私はテンションが上がってしまっていた。
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