第3章 標的00｢復活の始まり(前編)｣

私は家を見上げた｡

暫くの間バイバイ……お母さん､お父さん…

私は内心で別れを告げるとツナの家に向かう｡

玄関前に家光とツナが待っていた｡

私は小さめに言う｡

｢おはようツナ｡おはようございます家光さん｣

｢おはよう彩ちゃん♪｣

｢おはよう｣

2人はニカッと笑う｡

私達は空港へ向かった｡

｢｢…わぁ〜…!｣｣

初めて来る空港に私とツナは目を輝かせていた｡

家光は言う｡

｢お前たち喜べ! なんと専用ジェット機に乗れるぞ!｣

｢っえ!?｣

驚愕する彼女にオレが目を見開きながら言う｡

｢マジで!? 専用ジェット機に乗れるの!?｣

ツナの問に家光は頷くと言った｡

｢おう! 何せ俺が所属する会社のジェット機だからな!｣

成程､ボンゴレ専用ジェット機って事ね(汗)

私は内心で疑問に思ったがふと思い出した｡
あぁ〜お爺ちゃん絡みかぁ…意外に早い転回ね

私は内心で呟いているとジェット機の準備が出来た様だ｡

オレは言う｡

｢行こう! 彩ちゃん!｣

ツナは言い様に私の手を握るとダッと駆け出す｡

グイッ､｢っえ!? ちょっ!? ツナ!!｣

私は驚いて言葉が途切れる｡

家光はそんな2人を優しい目で見ていた｡

そして時間になって私たちはボンゴレが仕様する専用ジェット機に乗り込んだ｡

｢｢うわぁ〜…｣｣

私は唖然とツナは歓喜に満ちた声を出した｡
シークレットルームみたいな造りのそれは本当にジェット機の中なの？と疑問に浮かべるほどかけ離れていた｡

豪華なシートに座った私はさっさとシートベルトを付ける｡