第3章 標的00「復活の始まり(前編)」
私は瞳を揺らすと言う。
[たかが私の為にそこまでしなくても…[…良いからジョットの気持ちを受け取ってやってくれ] ……ッ!?]
振り返るとそこには何故か初代 嵐の守護者が居た。
「え?」
瞬きする私。
[ジョット殿は1度決めた事は意地でも動かぬでござるからな]
[究極それがジョットの性格だ]
[まぁ…稀に行き過ぎる事もありますもんね]
[まぁ…ジョットが認めたんだから従うよ]
[ヌフフ…全く持って面白い女性ですね]
上から雨、晴、雷、雲、霧の守護者の言葉です。
私はポカーンと開いた口が塞がらなかった。
何故ならば私の前に初代ボンゴレファミリーのメンバー全員が居るのだから……何で!?
内心でツッコミながら私は言った。
「えーっと…驚きすぎて何処から突っ込めば……と言うか…みんなして盗み聞きしてましたよね!?」
私のツッコミにⅠ世たちはしてやったりと言った顔をしている。
やっぱりこの人達は狸爺だ。主人公(ツナ)の気持ちが今なら分かる…(汗)
私は内心で呟く。
Dは言う。
[ヌフフ…ではもう眠りなさい。明日は早いのですから…]
そう言ってDは私の目元を手で覆う。
「っえ!? ちょっ 話はまだ…」
ガクッと私は眠りに落ちた。
[またな…彩花]
最後にⅠ世の優しい声が聞こえた。
携帯のアラームで目を覚ました私は静かに着替え、顔を洗って自分用の洗顔一式をカバンに詰めて、手紙を台所の冷蔵庫に付けると静かにドアを開けてカギを閉めて、ポストの裏側にテープで貼り付ける。