第3章 標的00「復活の始まり(前編)」
京子も言った。
「すごくかっこよかったよ♪」
誉める2人に私は苦笑いしながら言った。
「アハハ…そんなに強くないよ。ただ今回は流石に頭にきたから手を出しただけだし」
ニコニコ笑って居た楓たちもその言葉には真っ青になった。
((((((絶対に怒らせちゃダメな人が身近に居た!!))))))
6人は内心で呟いた。
眠っているツナを見て私もいつの間にか眠っていた。
武たちはそれを見て思う。
((なんか姉弟(きょうだい)みたいだな……2人を見てると))
武と京子は内心でそう呟く。
家に帰ると私は両親におみやげを渡し、大喜びしてくれた。
翌朝、学校へ行くと教室に楓達が居た。
「あれ? みんなどうしたの?」
私がそう問いかけると楓と清は言った。
「昨日の空季さん、悪退治お見事でしたよ」
「女子の中で勇敢に挑んだ姿はまさしくヴァルキリーでござったな」
雷舞は言う。
「本当にねぇ〜…」
楓たちの言葉を聞きながらツナは頷くと言った。
「うん、昨日の彩ちゃんマジでかっこよかった」
「……っ/// もう! 誉めてもなにもでないよ!」
「「「「アハハハ!」」」」
照れる私にツナたちは笑う。
それからはツナへの虐めはなくなり、逆に友達が次々と出来、楓たちもツナと仲良くなって居る。
繋がりは出来た。…これでツナが孤独にならずに済むわね
私は内心で呟く。