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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第3章 標的00「復活の始まり(前編)」


私もおみやげの品を持ってツナと共に会計に向かう。

そして相棒が言っていた事は帰りに起こった。


新幹線の中、騒ぐ子ども達が居る。

「か 返してよ! それは母さんたちに渡すお土産なんだから!」

オレは必死に手を伸ばして虐めをする男子に言う。

その男子が掲げる物はツナが親にと買ったお土産が握られている。

男子は言う。

「ダメツナのくせにこんなおみやげなんて要らないだろ!

お前にはこっちをくれてやるよ!」

男子はそう言うとポケットから恐らく鹿の糞を集めた袋をツナにバッと放った。

「うわっ!?」「「きゃぁっ!?」」

オレと大半の女子はそれを見て悲鳴を挙げる。

「ワハハハハ!」

男子は高笑いしていた。

私は我慢ならず、読んでいた小説の本を閉じて、高笑いしている男子の頭をドカッと本でチョップを食らわせる。

「ッ!? 痛っ!?」

男子は驚きと痛みに持っていたツナをおみやげをパッと手放すと私はそれを受け止めながらツナの前に立って男子を睨み付ける。

「彩ちゃん?」

オレは彩花の行動をスローモーションの様に見ていて驚きながらも目の前に立つ幼馴染みに声をかける。
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