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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第3章 標的00「復活の始まり(前編)」


「みんな! 時間があんまり無いから最速コースで回るから付いて来てね!」

「「「「「「おう!/はい!」」」」」」

私はツナを見て言う。

「ツナは私のカバンの紐を放さずに持っててね。

居なくなると私が一番心配するんだから」

「うん!」

彩花の言葉にオレは頷くとカバンの紐を握る。

私たちは最速コースで各場所を巡りながらお昼ご飯を食べ、残りの箇所を回ってやっとおみやげを買うかなりの余裕時間が出来た。

全員は私がこの時間の為に最速コースをしたのに大絶賛してくれた。

私はツナと一緒におみやげを選んでいた。

「ツナ、おみやげは決まった?」

その問いにオレは唸りながら言う。

「んー…まだ迷い中〜」

私は微笑すると話す。

「フフフ…まだ時間はあるからゆっくり選んでて…私は楓君たちの方を見て来るから」

オレは頷く。

「うん。分かった」
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