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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第3章 標的00「復活の始まり(前編)」


希里はその子を見て言う。

「この子は今、俺の所に居候している 「晴蓮 星和(せいれん ほしかず)! 渾名は和っていいます! よろしく♪」 ハァ…」

途中から言葉に被せる様に星和が言うと希里がため息を吐く。

山吹色の残バラな髪に空色の双眸は綺麗な色をしていて活気に溢れている星和。

相棒が訴えてる。希里も私と同じ苦労人になると…にしても後のこの3人も個性的ね♪

私は言う。

「よろしくね津知君、希里君そして和君」

3人はニッコリと笑う。

か 可愛い〜…! 精神がお婆ちゃんだからみんなの笑顔が眩しいしハートに響くのよ〜!

内心で悶絶して居ると楓が言う。

「これで全員の自己紹介が終わったね」

全員が頷く。

その後は他愛ない話をして楓達と別れた。

帰ってから私は武のお家の寿司屋で何度かツナと共にお邪魔している。

私はちらし寿司を食べながら話す。

「ん〜…本場のちらし寿司ってこんなに美味しいなんて…武が羨ましい~」

「喜んでもらえて嬉しいのな♪」

ジーンと涙を滲ませる私に剛は言う。

「おう♪ ありがとうよ彩ちゃん、お前さんは分かってるみてぇだな…大きくなったら家で働いてみるかい?」

「っえ!? 良いの?」

瞠目する武と驚愕する私に頷く剛さん。

(親父が誘うなんて滅多にない事なのに…。空季ってすごいのな)

「当ったり前ぇよ。彩ちゃんならウチは大歓迎だぜ」
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