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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第3章 標的00「復活の始まり(前編)」


楓は言った。

「あぁ〜…確かにあの2人も何処かで会っていた様な感覚はありましたね」

雷舞は言う。

「なら学校が終わってからでもいいから話し掛けてみて、彩ちゃんに会わせてあげようよ」

「「そうだな/でござるな」」

2人は頷く。

何か知らない間に話が進んでるし…しかし個性豊かな子達だね。ツナには武と京子ちゃんが居るから大丈夫か…

私は内心で呟く。



放課後、私は楓藍達に公園でその2人と出逢う。

「君が楓たちが言ってた空季か…。初めまして、俺は2年B組の雷太 津知(らいた つち)だ! よろしくな♪」

深緑の短髪に黒の双眸を持つ、津知はニコニコと笑って居る。

隣に立つ子は言った。

「俺は慎闇 希里(しんやみ きり)、名前が女子っぽいのは気にしないでくれ…。

まぁ…よろしく」

バジル似の赤紫色の短髪に紺色の双眸はこの男子の中で一番の美形男子だ。

ふと希里の後ろからひょこっと自分達よりも一回り小さな男の子が顔を出す。
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