第3章 標的00「復活の始まり(前編)」
微笑みながら言う薄紫のボブヘアーに赤縁眼鏡の奥から見える紫色の瞳は宝石の様に煌めいてて、同い年なのに眉目秀麗って言葉が合う雷舞。
初めて会った子にいきなり渾名呼び!? 超嬉しいけどさ!
内心でツッコむと言う。
「うん♪ よろしくね楓君、清君、雷舞ちゃん♪」
3人はニッコリと笑って頷く。
私はふと言う。
「そう言えば楓君達ってお互い知り合いなの?」
私の問に楓は頭を掻きながら話す。
「それが今日初めて会ったばかりなんですよ」
「え?」
瞬きする私。
清は言った。
「だけど拙者たち…何故か初めて会った感じがないのでござるよ」
雷舞も話す。
「うん。不思議な感じだよね? 何か彩ちゃんと私達で
こうやって話してると以前にも同じ事があった様な感覚になるんだよ」
私は唖然とした。
これは運命が私達を引き逢わせてるんだ……そして引かれ合うのはこの指輪が関係してる
私は服の上から指輪を握りしめる。
ふと清は言う。
「そう言えばすれ違った二年生の2人も同じでござったな」
二年生で?
私は首を傾げる。