• テキストサイズ

その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第23章 標的18「ロンシャン家大騒動とボウリング対決!?」


「ならば…先に行ってますね。場所は……そうだな…人気の無い渓谷でやりましょう」

『空さん…』

オレガノは心配そうな表情で私を見ていたので微笑む。

『ハハハ…大丈夫だよオレガノ。ボスから本気の僕とやると言ったんだ。

……本気の俺は誰にも勝てないのは君達が一番分かっているだろう?』

私の問いにオレガノ達は頷く。

私は頷くと先に部屋を出て行った。

空の気配が無くなってからオレガノは言った。

『ボス、本気の空さんと戦うに辺り私達からの忠告を聞いてください』

家光は瞬きをしながらオレガノ達を見る。

全員が真剣な表情をしていた。

『『…初めから死ぬ気で空さんを殺る気で行かなければたとえボスであろうとも命の保証が出来ません』』

「ッ!?」

家光は驚愕した。

『空さんは並大抵の者はおろかボスよりも遥かに強いと私達はある時にそれを確信しています。ですから…

今の本気の彼と戦うなら死ぬ気で殺る気で行ってください……ボス』

オレガノの言葉に家光は頷くと部屋を後にする。


渓谷に来ると空が居るのは分かったが月が一時的に雲に隠れていて見えなかった。

私は言った。

「では本気の俺の姿を見せますね」

月が辺りを照すと同時に一瞬、空の輪郭が変わった感じがした。

そして空の姿が月に照される。

「ッ!?」

家光は目を見開く。

空の姿はついさっき話していた少年とは全く別の青年の姿をしていたのだ。

(雰囲気も全く違い、本当に同一人物なのかと疑いたくなるな。(汗))

「それが君の本来の姿か?」

家光の問いに私は笑う。
/ 402ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp