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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第23章 標的18「ロンシャン家大騒動とボウリング対決!?」


「それが君の本来の姿か?」
家光の問いに私は笑うと言った。
「アハハハ! 馬鹿言わないで下さいよ。僕はまだツナと同い年ですよ? これはとある力を使って成った姿ですよ」
と言って微笑む空に家光は誰かに似ていると思っていた。
私言った。
「本気の俺を選んだんですからあんまり失望させないでくれよ…若獅子」
「……っ」
家光は空から発せられた殺気に畏縮した。
約2時間位だろうか私は月を見上げた。
足元にはボロボロで息が上がっている家光が横たわっていた。
「お お前の強さ…有り得なさすぎだ」
家光の言葉に私は微笑むと言った。
「フッ…これで僕を信じてくれますね?」
「あぁ…悔しいが認めてやる」
私の問いに家光は頷いた。

家光からの依頼はやはりムッ君達の事だった。9世の元へは手紙を送っているから対処は私たちに一任してくれるだろう。
綺麗な満月の夜に心地好い夜風が私の髪を乱した。
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