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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第1章 プロローグ「死と廻り合い」


『君には見えていない様だけど……今、君の側で君を守ろうとしている子たちが居るんだよ』

彼はそう言うと右手に嵌められた指輪にボゥッ…と炎を灯した。

その温かい炎を見ていた私はふと自分の側に居る者達を見て瞠目した。

「……ミミ?」

呼ばれた子はそうだよと言わんばかりに私に擦り寄ってきた。

他に私が飼っていた、関わってた子たちも居た。

彼は言った。

『これはオレの世界で使っていた死ぬ気の炎で本来ならこの力は

使えないんだけど、オレも死んだ身だからね』

「っえ!?」

私は驚愕しながら彼を見ると苦笑いしながら言う。

『アハハ…ちょっとドジをやってね…仲間と一緒に……ね…』

寂しそうなその表情に私は納得すると言った。
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