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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第22章 標的17「お花見と新学期と嘆き弾 来る!!」


「私がやりたいからやってるだけ……これは亡き彼との約束だから」

私はそう言って踵を返し、ユニの頭を撫でると言った。

「もう大丈夫だからお母さんの所へお行き」

ユニは頷くとアリアの元へ抱きつく。

私はそれを一瞥すると夜の炎を使って元の場所へ戻る。

アリア達は一瞬で居なくなった彩に唖然としたが感謝の眼差しで居た。


自分達の邸へと来た私は楓達に外の見張りをさせて、中へ入ってた。

「ッ!?」

私は驚愕した。

鉄の匂いと腐敗の臭いが邸内で満ちていたのだ。

「そんなっ」

ダッと彩は駆け出してまだ生きてる子は居ないかと邸内を捜索する。

「……ママン?」

「ッ!?」

私はハッとある部屋の隅にあるクローゼットから少女が顔を見せていた。

「ミュウ!?」

私はミュウの側に駆け寄る。

ミュウは痩せ細りもうそう長くないのは見た目で分かった。

私は悲痛な表情をしながら言う。

「あぁ…ごめんなさい……守るって言ったのに……っ」

涙を流す私にミュウは話す。

「そんな事ない…ママンのお陰で私達はここまで生き長らえたんだから……それよりも…むく兄達や……黒を助けてあげて……ママン」

私は瞠目しながらミュウを見た。

ミュウは続ける。

「むく兄達が……邸を出て暫くしてから黒が急に……可笑しくなって……私達を襲ったの」

「ッ!? 黒が!?」

私は驚愕した。

黒と言うのは見た目がものすっごく白蘭にそっくりな男の子なんだけど髪と双眸が黒なのとマシュマロが嫌いなのが意外で何が好きなのかはクッキーだった。
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