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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第22章 標的17「お花見と新学期と嘆き弾 来る!!」


「斗真……気持ちは分かるけど抑えて! (汗)」

小声で言うツナに私はニッコリと笑いながら言った。

「大丈夫だよツナ……ちょっと後でしめてやるから…(怒)」

「笑顔で物騒な事をお願いだから言わないで!? (汗)」

ツナのツッコミに私は笑うと言った。

「ハハハ……先生! 僕と沢田君は立候補から降りますのでロンシャン君に学級委員を任せます」

マングスタはガッツポーズをして、ロンシャンは礼を言っていたが無視。


翌日は学校が午前中だけなので私たちは中庭に集まっていた。

ドスンッと鈍い音が響く中、ツナたちは顔を真っ青にしていた。

楓達は瞬きをしている。

「今の鈍い音は何?」

雷舞の問に武は話す。

「斗真が木に鬱憤を晴らした音だ。木自身にダメージを与えていないのが凄いよなぁ…(汗)」

武の言葉に隼人は言った。

「だからってなあの斗真さんにてめぇは声かけられるのか?」

隼人の問に武は首を振る。

唯一ツナだけが俯く斗真の側で様子を静かに見ていた。

私は呟く。

「何なんだよ…あのうざ男……今まで出逢った奴らで一番のうざ男だ(怒)」

(ロンシャン君めっちゃ罰せられてる!? (汗))

オレは内心でツッコんだ。

「しかも何で僕が新入生への励ましの言葉なんて言わなきゃならないんだ。目立つ事をこれ以上やりたくないのに!!」

項垂れる斗真にオレは話す。

「斗真のなら大丈夫だよ。それに新入生だって君みたいな先輩に励まされたら嬉しいと思うし」

「……それ本当?」

俯いたまま見上げる私はツナを見た。

オレは斗真のその仕草に呻くと言う。
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