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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第22章 標的17「お花見と新学期と嘆き弾 来る!!」


雲雀はトンファーを仕舞うと言った。

「君達の勝ちだから好きに使うと「それじゃダメです!」…?」

雲雀の言葉を遮って言った斗真にツナたちは瞬きをしながら見る。

雲雀は首を傾げていた。

私は話す。

「桜見はみんなでやってこそ楽しいんです。雲雀先輩も今日だけは風紀委員の仕事を忘れて一緒に楽しみましょう?

群れるのが嫌いなのは分かっているので少し離れた場所に居てくだされば大丈夫ですから……ね?」

微笑みながら誘う斗真に雲雀はそっぽを向きながら言った。

「……し 仕方がないから誘いに乗ってあげるよ」

「「「え!?」」」

雲雀の言葉にツナたちは驚愕していた。

私は微笑みながら言った。

「ハハハ! そうと決まればみんな、良い場所見つけるよ♪」

私の言葉にツナたちは頷くと探しに行く。


草壁は言った。

「委員長……空乃の誘いに応じてよろしかったのですか?」

雲雀は言う。

「あんな子のあの澄んだ瞳を見てしまったからね……将来はどういう子になるか少し楽しみだよ」

その表情は草壁が見たこともない程の優しい表情だった。

(空乃が関わる人は何故か周りに笑顔が溢れている……沢田もそうだが…)

少し微笑んでいた草壁。

京子たちが合流する頃に全員で見付けた良い場所でお花見をする。

少し離れた場所には雲雀が寝そべって日向ぼっこしていた。



そして私たちは1年〜2年生へと進級。

今日は2年と3年のクラス分けの発表の日でその次の日には新1年生の入学式が控えていた。

タッタッタッ…、私は走りながら言った。
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