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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第21章 標的16「武のトレーニングと騒動と休日の動物園」


「私の知り合いに近々道場破りが起こるから並盛の道場を片っ端から守ってって頼んであったんだよ。

でも師範の言う通りいつ来てもおかしくありませんね。ツナ、今こそ修業の成果の見せ処だよ♪」

「張り切って何言ってんだよ斗真!?」

ツナのツッコミに私は話す。

「何かを守る為に強くなるんでしょ? ならどれだけ強くなれたか今こそ確かめるチャンスだよ」

オレは俯く。

(確かに……自分がどこまで強くなれたかを見れるのは確かだけど…オレは…)

「…戦いたくないなら無理にとは言わない。代わりに……僕が戦うから」

「ッ!?」

オレは驚いて斗真を見るとその瞳は真剣だった。

オレは決心して頷く。

「分かった。でも斗真を守るのはオレだからね」

ツナの意外な言葉に私は唖然としたが微笑む。

「フッ…なら僕の背中はツナに任せたからちゃんと守ってくれよ♪」

「っう うん!」

唸るとツナの瞳に覚悟の炎が灯っているのを見た斗真はフェンスに居るパオパオ老師ことリボーンを見た。

これで良いよね? リボーン

私の問にリボーンはフッと笑い、頷く。

少ししてガラッと道場のドアが開かれるとそこにはイーピンが居た。

「イーピン、その様子だと他の道場は大丈夫みたいだな」

するとドアを開けてガラの悪い奴等が入って来る。

私は師範を背に隠しながら言った。

「師範、奴等が道場破りです。自分の力に溺れ、他者をいたぶる救えない連中です。

私達が相手をするので師範はその間、この子と共に奥の部屋に避難してください。

イーピン…師範の事、お願いね」

「うん。任せて♪」
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