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その哀しき運命(さだめ)を少しでも変えたくて

第20章 標的15「バレンタインデーと対抗雪合戦 来る!!」


「あらまぁ〜…やっぱり馴れた人が側に居ると安心するって言うのは本当みたいね〜。斗真ってば良い子を見付けたわね♪」

「っな!? ち 千鶴さん!?」

オレは驚愕すると慌てた。

千鶴は微笑む。

「フフフ…これからも斗真の事、お願いするわね綱吉君」

オレは力強く頷いた。

「はい。お邪魔しました」

と言ってツナが帰った後、斗真の様子を見に来た千鶴は小さく微笑んだ。

「あらまぁ…フフフ」

斗真の枕元には彼が良く使っていたお古のマフラーを着けたぬいぐるみが置かれていて、の気配が残っているのか寝顔はとても穏やかだ。

(綱吉君の物が無いと熟睡出来なくなっちゃったって本人に言ったら驚くでしょうね。彼も同様かしら? ……恋する乙女は大変よねぇ〜)

千鶴は内心でそう呟くとドアを閉める。

斗真は寝返りをしながらマフラーを巻いたぬいぐるみを抱きしめていた。
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